ガンの種類
重量式(上カップ)
重量式(上カップ)のスプレーガンは、塗料が重力で供給されます。 重力の力で塗料が落ちてくるタイプなので、少量の塗料でも全て吹ききることができるので、経済的です!カップが上部にあるため、長時間の作業になると手に負担がかかってくるため、吸上式と比べてカップの容量は少なくなります。そのため、比較的少ない面積の塗料に向いています。
吸上式(下カップ)
吸上式(下カップ)のスプレーガンは、中粘度塗装に最適なスタンダードタイプ。下部にカップがあるため、重量式と比較してカップが大容量となっており最高1000mlまで塗料を入れることが可能なので、広い範囲の塗装に向いています。塗料を吸い上げるためにもエアーを使用するため、重力式と比較して吐出量が少ないという特徴があります。
ノズルの口径
ノズル口径とは、スプレーガンの先端にある、塗料を噴出す穴の直径のことです。
ノズル口径が小さいほど『細かく・微細な塗装が可能』ですし、ノズル口径が大きくなるほど『広い面積を効率的にムラなく塗装することが可能』になります。
プラサフ
下塗りサーフェーサー(ノズル口径2.0mm±0.5mm) 通常、サフェーサーなどは粘度が高く、厚くスプレーするのでノズル口径が1.8mmとか2.0mmあるいは2.5mmなんてのも使います。下塗りなのできれいに吹くという目的はあまり考える必要がないので、上塗り用の古くなったスプレーガンなんかを下塗り用におろして使ってられるケースもあります。この場合ノズル口径が小さいので、塗料の出が悪かったりすることはガマンしなければなりません。できれば下塗り専用口径の大きいスプレーガンを用意されることをお勧めします。
ベースコート
上塗りベースコート(ノズル口径1.4mm±0.1mm) ベースコートの場合のキーワードはとにかく「霧が細かい」ことです。薄く何回も塗り重ねることが多いので細かな霧が必要になります。
クリアーコート
上塗りクリヤーコート(ノズル口径1.4mm±0.1mm)クリヤーコートの場合のキーワードは「ウェットに塗る」ことです。最終仕上げですから塗り肌を平滑にしたいわけです。クリヤーコートはベーコートよりも1度に膜圧を多くつけます。イメージはよく塗料が出るスプレーガンが必要になります。つまりエアーの噴出をやや抑えぎみでもノズルから塗料がよく出ることがクリヤーを平滑に濡れるスプレーガンだということです。
パターンの形状
丸吹きパターン 細かい箇所への塗装に適している。
平吹きパターン 平面や広い面積への塗装に適している。
通常のスプレーガンと低圧ガンの違いは?
低圧スプレーガンは、スプレーガンから噴出される空気流の速度が、通常のスプレーガンに比べ遅くなっています。
「空気流の速度が遅い」ということは、空気の流れ方向に対して力が弱いということであり、言い換えるとはね返りが少なく、また、吹付空気圧力が低圧であるため、はね返る空気の勢いに負けず、塗料粒子が被塗装物に届きやすくなるということです。
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